小児歯科
子どもの歯やお口は日々成長しています。その成長に合ったタイミングで必要な情報を保護者にお伝えし、適切に介入していくことが私たち歯科医師の重要な役割だと思っております。
「むし歯予防」だけでなく「お口の機能を正しく」育てていくためにも定期的に通院し、生え変わりのサポートなど断続的にチェックしていくこと、そして、お子さん自身が定期的に歯科医院に楽しく通う習慣をつけて頂き、正しい生活習慣、歯磨きの習慣をつけていけるようにすることを当院の小児歯科では行っていきます。
当院では緊急性がある場合を除き、無理やりに治療をすることはありません!
歯科でトラウマにならないように、最初は座ってみる練習や道具を一緒に触ってみたり、お口に入れてみるだけの練習から始めて、お子さんにどんなことをするのか子どもが分かりやすい言葉で説明する(Tell)使う道具やこれから手鏡などでこれから処置する部位を見せる(Show)説明した通りに処置を行う(Do)の Tell Show Do法を行うことにより、お子さんが自発的にお口を空いてくれて処置できるようお子さんの気持ちを大切にしながら診療を進めていくようにします。
当院では子どもの患者さんに対し、衛生士による定期的なお口の健康管理(メンテナンス)を行っております。
定期メンテナンスでは、主にPMTC(機械的歯面清掃)によるバイオフィルムの破壊と、フッ素塗布を行います。また必要に応じて、口腔内の写真撮影、歯磨き指導やレントゲン撮影をさせて頂きます。メンテナンスの間隔はお子さんの年齢や口腔内状態に合わせて、3~6ヶ月ごとに実施しております。
子どもの口腔環境は成長段階によって診るべきポイントが異なりますので、衛生士のみに任せるのではなく必ずドクターチェックをしております。
学校や幼稚園・保育園では、集団による「歯科検診」が行われています。
そのため、「学校の歯科検診で歯医者さんに診てもらっているのだから、わざわざ歯科医院に行かなくても平気だろう」と考える人も多いかもしれません。
しかし、同じ「けんしん」という響きでも、集団で行われる「歯科検診」と歯科医院で行われる「定期健診」では、目的が全く異なります。
集団での歯科検診では、お口の中に異常があるかを確認します。歯科医院の受診が必要かどうかのふるい分けが目的であり、健康状態を維持するためのものではありません。
しかも、集団での歯科検診では歯科医は1度に多くの子ども達を診るため、一人一人細かく診ることは不可能です。むし歯の初期段階では、目で見ただけでは判断が難しい場合もあるため「集団での歯科検診では問題ないと言われていたのに、むし歯があった」ということは珍しくありません。
ですので、早期発見とお口の健康を維持するために、歯科医院での定期健診を受けることをおすすめします。